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発掘プロット練習13
- 2009-01-29T21:09:36
- れもら乃輔
:歴史ファンタジーコメディ(2003*5)
主人公の現在:開放
主人公の近い未来:節度
主人公の過去:庇護
援助者:善良
敵対者:生命の逆位置
結末:意思
主人公はアレクセイ。男で2325と言った所。
騎士道が廃り始めた中世暗黒時代の走り、アレクセイは日頃の行いのせいで預けられていた田舎の領主の元から10年ぶりにやっと旅立つことが出来た。
今では形式だけしか残ってない騎士道や信仰を厳格に護る事を要求された生活は、元来お調子者のアレクセイにとっては地獄の日々だった。
騎士たるものは冒険の旅路にて自らを研鑚するもの…という事が書いてある書物を見つけたときは、これだと思った。これでこの道徳牢獄から逃げられると。それでも説得や、騎士として見せかけるのに2年は費やしてしまったのだが。
しかし、お目付け役に堅物の剣士(異国の傭兵)ロウファ(女、アレクセイよりは2,3上剣の腕も)
久々に入る町の活気に圧倒されつつも心躍るアレクセイであったが、昔の記憶とはどこか違うことを感じる。
そうは思いつつも、何とかロウファを巻き、早速酒場に入り久々の酒を飲もうとした所に、喧嘩が始まりアレクセイの頼んだエールが無情にも地に捧げられる。
喧嘩に割って入ったアレクセイ。久々と言うこともあってか暴れに暴れ、双方とも伸してしまう。
その騒乱にやんやの喝采を浴びせる酒場の客達。
しかし、喧嘩を売っていた方の親玉格と思われる大男が現れると、みんな一様に目を逸らし黙ってしまう。伸したはずの喧嘩を売ってきた一団も何事もなかったかのように立ち上がる。
世界が信仰に目を向けなくなった隙を狙って、魔の存在が顕在化していた。
その底辺の魔がこの大男達だった。底辺とはいえ普通の人間よりは力も強く、このあたりで彼らに逆らうものはいなかった。そこに現れたのがアレクセイだった。
人々はアレクセイが無残に殺される姿を思い浮かべたが、アレクセイはこの十年間精進潔斎の日々を図らずも過ごした、出来上がってみればの「聖騎士」だった。実は先に酒場で飲んでいたロウファと共に底辺の魔など一瞬にして滅してしまうアレクセイ。
この噂が周辺の町々に拡がり、アレクセイの元には魔に苦しむ人々が助けの手を求めてやまなかった。
最初はちやほやされるし、相手も楽勝だったので10年間の鬱憤晴らしに暴れまくるアレクセイだったが、段々社会の深部上層部にまで魔の存在が食い込んでいることに気づく。そしてそれらに近づくにつれ、相手の魔の力も強大化している。
今まではお礼の中に村人達が気を利かせて酒などを省き、酒宴も催さなかったことに憤りも感じていた(言い出せない性格)、あってもロウファだけが飲んでいた(文句が言えない性格)。
しかし、自ら律するようになる。
表向きは、お目付けが五月蝿いということにして。
そして、成り行きから始めた魔との対決を自らの目標としてもいいかなあ、こんな生き方カッコイイかなあとちょっと不純な動機で思いつつあった。
<了>
所要時間:30分。
コメディとある割にはストーリーには要素が薄い。
掛け合いとかその辺でカバーすることになりそう。
ベタではある。
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